食品添加物は一切使用していない。福神漬(ふくじんづけ)
カレー皿の脇にある真っ赤なイメージとは違う・・
福神漬け・・と聞いたらイメージするのは、カレーの箸休め的な存在としか認識してなくないですか?
何を隠そう私が、つい1週間前まで、そう思っていました。
自然ではありえない赤い色と、なんだか独特な香りと不自然な味わい。
まあ、カレーを外食する事もないので、最近は滅多に食べる機会もありませんでした。
食品添加物は一切使用していない福神漬けってどんなの?
ただでさえ市販されている漬物は、調味液の味で化学調味料がたくさん入っているイメージですけど、福神漬けは、その中でも化学調味料と香料の塊・・トップオブ調味液漬け・・のイメージ・・でした。
そんなイメージの福神漬けが、化学調味料はもちろん、食品添加物(酵母エキスなども)一切不使用っていったいどんなの?と思って、すごく興味をもって食べてみました。
本物の福神漬けをカレーと一緒に食べたら美味しくなかった
たまたまなんですけど、福神漬けを持ち帰った日の夜ごはんが「カレー」だったんですね。
「バッチリなタイミング!」だと思いますよね??
そしてカレーと一緒に食べてみたけど、イメージと違いすぎて、正直、カレーと合わないな・・と思いました。
本物の福神漬けは、白ご飯と一緒に食べたほうが美味しい
ところが、翌日にふつうに白ご飯と食べると、一気に印象が変わりました。
美味しい!だってよく原材料をみると、「きゅうりや、大根、しその実としょうが」を醤油とこんぶ出汁と少しの甘味(元祖はみりん)で合えたのが本物の福神漬け。
そうです! 醤油味なんですよ。あまからの醤油味の本物の福神漬けは!これはカレーよりぜったい白ご飯ですよね!
私自身が、本来の福神漬けを知らなかったので、間違った「福神漬け」のイメージで食べてしまっていたようです。
正直、白ご飯と一緒に食べたら、かなり美味しいです。福神漬けの福神は、おそらく ウリや大根、しその実、きゅうり、れんこんと色々な食材が入っていることを体裁よく表して名付けられたのだと思います。
その食材のバラエティに富んだ食感が、食べていて全く飽きません。
福神漬けは、なぜカレーの横で真っ赤になったのか。
山形県東根市の「寿屋漬物道場」さんの福神漬けは、私が知っている真っ赤な福神漬けとは、あまりにも違う味わいで、さらにカレーとは相性が良くなかったので、逆になぜカレーと一緒に提供されるようになったのか?疑問に思って調べてみました。
福神漬けがカレーと一緒に広まった理由は・・偶然が産んだ
ウィキペディア情報によりますと郵船の一等客室の提供していたインドカレーに添えていた「チャツネ」が、ある日、切らしてしまって、コックさん達がまかないで食べていた福神漬けで代用したのが始まりだそうです。
その当時の福神漬けは、無着色だったのですが、赤くなった理由はチャツネの色に似せて赤くした・・という説があるそうです
(チャツネ・・とは、野菜や果物に香辛料を加えて漬けたり、煮込んだりして作った調味料で、インド料理には必ず入れるといっても過言ではない、ペースト状の調味料。いろいろな味わいのチャツネがあるそう)
そして、このカレーと福神漬けの組み合わせを、帝国ホテルや阪急百貨店のレストランで提供した事で、全国に広まった・・というのが有力だそう。
私が推測するには、おそらくカレー自体が新しい食べ物だったので、カレーには福神漬けと食べると美味しいと 誰も疑うことなく素直に受け入れて、日本全国に広まったのだと思います。
まとめ・・福神漬けと違う呼び名がほしい。
食品添加物が一切入っていない「福神漬け」にとっては、カレーの脇に添えられている赤い福神漬けとは一緒にされたくないでしょう。
一緒の名前で呼ぶのは違和感があります!新しい呼び名が欲しい!
でも本家はこちらなんだから、プライドがあるので、赤い福神漬けの名前を替えてくれ!
でも、名前を替えたとしても、皆は福神漬け=赤い漬物というイメージが定着してしまっている
というわけで、この福神漬けは、従来の福神漬けとは全く違う味・・いやこっちが本来の味・というのを長々と説明してみました。
美味しいよ!!